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***** side カノン
翌日。
ギルドにニーグから、学園の1ーS名義で指名依頼が出ているのを確認して、ライルとクリスとで昨日の場所に来ている。
あの嫌な感じが無くなっているのを確認して、ホッとする。
ルシから聞いていたが、実際に感じてみないと安心出来ないし。
と、また黒猫のルシが現れる。
今度は何さ。
「暇潰しに手伝いにきたぞ」
《昨日の絡みで堕神が増えたよ》
「げ」
怠そうに言う裏側で言われた念話の内容に、思わず声が漏れると、ルシはニヤリと笑う。
「猫の手でも有ると便利だよ?」
それに反応したライルは、それは助かる!と何故か受け入れる気満々。
まぁ、父さまの使い魔なら猫姿でもかなり強いとわかってるからか。
クリスも、ありがとうございます!と素直にお礼を言ってる。
2人が同意、と言うか歓迎?してるなら断る理由は無い。
「じゃ、手伝いよろしく」
「了解ニャ、任せるニャ」
「イヤ、それは可愛くないから」
「えー、カノンてば陽真と同じ事を言うんだからなぁ」
同行を許可したら何故かノリノリで語尾にニャを付けて尻尾を揺らすから、思わず突っ込んだら、同じリアクションを既に父さまにされていたらしい。
それはゴメンよ。
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