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当たり前、と思ったが、ルシは首を振る。
《カノンは小者は相手にしなくて良いよ。他にも神気持ちが居るんだし。それよりも転生者に不意討ちを食らわない様に感覚を鍛えないとね》
その言葉に、げ、と声が漏れる。
言われる事はわかる。
自分でもそうしなくちゃ不味いと思ってる。
が、どんな訓練が待っているかと想像すると顔が引き攣るのは仕方無いよね?
兎も角、必要な分の伐採は終わり、場所を移動する。
ギルドの裏庭に、子供達の遊具を作る為に建てた作業小屋があり、其処で乾燥と製材作業をする事に。
伐採した木を数本ずつ持って転移で運んでいくと、ニーグが幸宏に連れられて裏庭に出てきた。
「あ、やっぱりもう木を運んでたんだね」
幸宏の言葉に首を傾げると、ニーグが口を開く。
「依頼の山、入山禁止だったじゃないか。解除されたのか、気になってな」
「頼まれてギルドに連れてきたんだけど、裏庭で魔力が交代で現れたり消えたりしてるから、もう伐採が終わってるんじゃないかって話してたんだ」
続いた幸宏の言葉に、成る程、と頷いて、解除されてるよ、と答える。
《指名依頼が受けられないから、昨日クリスと其処の任務を終わらせてきたから》
念話で伝えると、ニーグはポカンとした。
《え、急いで帰ったと思えば、関係のある任務だったのかよ?》
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