中間テストと指名依頼

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《魔族に追い出されたドラゴンの群れがあの山の側の街道沿いの洞窟に住み着いてたんだよー。卵と雛が居て近付くのを攻撃してたから討伐依頼が来てた》 《魔族絡み?しかもドラゴンの群れって》 眉根を寄せるニーグに笑った。 自分の生徒と言う意識があるからなのか、ニーグって結構、心配性だよね。 《ドラゴンは龍国から引き受けに使いが来てたから、転移させたんだ。だから戦闘にはならなかったよ。魔族については他の隊が調査を始めた》 昨日シヴァルに報告したら、先見隊の隠密班に調べさせるから動くなよ、って釘を刺されたんだよね。 《そうか》 ホッとした顔をするニーグに再び笑う。 何それ?僕が総隊長だって忘れてるんじゃないのか? ま、良いや、と再び木を運び始める。 向こうで僕が戻るのを待ってたライルとクリスにニーグが来ているのを伝えて、さっさと作業を終えた。 次は乾燥。 伐採された木を並べて立て掛けて、ライルとクリスの合わせ技で乾燥させる。 本当はライル1人でも出来るけど、学園の依頼だから学園に申請してる属性だけを使う。 ま、連携の練習になるしね。 ……このギルドに来てからずっと一緒に訓練してきたんだから、今更だけどさ。 見学しているニーグと幸宏は、連携の良さに感心している。
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