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あっと言う間に乾燥作業は終わり、製材作業になる訳なので、今度は木を1本立て掛けておく。
「皆、離れてねー」
僕は銀河を刀の姿で呼び出して、居合いの構えを取ると。
「お、そうやって切るのか?」
ニーグが尋ねてくるが、幸宏が、シィーッ、と人差し指を口の前で立てる。
「集中力が必要なんですから、黙ってないと駄目です」
「お、おお。悪い」
幸宏のお陰で静かになった所で目を閉じる。
フゥ、と息を吐いて。
シュッ!
居合いの要領で刀を抜き、振って斬撃を飛ばすと、刀を鞘に納める。
ガランガラン。
切れて転がった木材をライルが拾い、クリスが確認して並べ直す。
僕がもう一度同じ事をすると、角材が出来上がった。
クリスが寸法を確認して、OKだったので次の木に移る。
何度も居合いで斬撃を飛ばす作業を繰り返し、角材や板にしていった。
「フゥ、これで全部だね。お疲れー」
クリスの確認作業が終わり、ライルと共に伸びをする。
「「お疲れー」」
「おー、ご苦労さん。腹減ったろ?奢るから飯食いに行くぞー」
今まで我慢して黙ってたニーグも伸びをして言うから、僕達3人は喜んで、さっさと受付で依頼終了の手続きをして、幸宏と共にニーグについて行った。
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