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ニーグに連れていかれたのはナディアラのカフェだった。
「いらっしゃい」
ベル付きのドアを開けると聞こえるナディアラの声。
先頭のニーグの姿に、ナディアラは笑顔を向ける。
「ニーグじゃないの。珍しいわね?」
「ああ、生徒に飯を奢るのに、下手な所に連れて行けないからな」
そう言うニーグに、ちゃんと先生してるのねー、と笑うが。
後ろからひょこっと顔を出したクリスを見て、あら、と驚く。
そして僕とライルとでニッと笑って手を振ると、ナディアラは、まあまあまあ!と目を丸くした。
「生徒ってあなた達なの?久しぶりねぇ。そうか、学園に入ったのねー。で、ニーグの生徒か」
ウンウン頷くナディアラに、知り合いだったの?と聞くと、同級生だとか。
「それってスティングともって言う?」
「あら、スティングも知ってるの?」
「家のギルドに居るからね」
「あらあら、世間て狭いのね」
そんな話をしながら、ナディアラは注文を聞く事無く、僕達のご飯を着々と作っていく。
「で、幸宏とニーグは?何にするの?」
2人には注文を聞くんだねー、と思っていると、ニーグは僕の頭に手を置いて尋ねる。
「こいつらに何を作ってるんだ?」
「この子達、常連さんだから、オリジナルのメニューが有るのよ」
その言葉に驚いたニーグ。
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