僕達の異世界交友録にっ

中間テストと指名依頼

その翌日から、ニーグがギルドから引き取ってきた建材を使い、舞台セットを作り始める。

男子が製材を図面のサイズにカットしていき、それをデルの指示に従い組み立てていく。

こう言う作業はお互いの距離を近付けるから、男子は留学生も大貴族も無く、木屑まみれになって笑い合っている。

そんな光景を女子は微笑ましく眺めながら背景の絵を描いていく。

二日後、屋敷の土台と背景が出来ると歓声が上がった。

しかしここで、中間テストで中断される。

ま、今回は筆記だけだし、一日間で全教科終わらせる簡易型のテストだから、それほど苦では無い筈だ。

前回のテストで要領は掴めた僕達のメンバーは、楽勝でフィニッシュ出来たと思うよ。

アランも頑張ってたし。

他の皆も、放課後の準備の後で、頑張って勉強したそうだし。

結果は数日後だが、グッタリしながらもクラスの皆は、これで準備に専念出来る！と清々しい顔。

流石にＳクラスなら赤点で追試とはならないか。

なので、テスト疲れも何のその、テスト当日の放課後にもかかわらず、Ｓクラスは全員で準備の続きを始めた。

他のクラスの子達は、信じられないものを見る様な顔で帰っていった。

何、この温度差ー(笑)。