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「さ、いよいよ本番よ!頑張りましょうね!」
ノリノリのエーデにつられて、はい!と声を揃える皆。
エーデは取り敢えず自分の趣味は置いておいて、今は劇に集中する様だ。
そう言う面をちゃんと皆も認めていて、エーデに実行委員を任せて正解だったと感謝している。
しみじみ、良いクラスだよな、と思っていると、舞台の幕が上がった。
まずはアランの出番だ!
観客にわからない様に舞台裏ではバタバタ動いてるが、魔法を使えるだけ力仕事は少なくて助かるな。
そしてライルの登場で、観客の生徒から、あんな女子居たか?と声が上がる。
あはは、違和感が無いって完全に証明されちゃったね。
暗転の後、セットを交換する。
皆が一番気合いを入れて作った家だ。
そして赤ん坊の人形だったかぐや姫が、成長してクリスのかぐや姫になる。
ライトが当たると、ほうっ、と客席から溜め息が溢れた。
綺麗だ、とか、惚れた、とか、小声では聞こえてくるが、セットの雰囲気と相俟って綺麗すぎたのか、騒ぎにはならなかった。
が、ハウエル、ノード、剣、聖雅、正臣の5人がかぐや姫の前でそれぞれプロポーズすると。
それには観客の女子生徒達がキャーキャー騒ぎ始めた。
格好良い!とか、私に言ってー!とか、私と結婚してー!とか、手を振っている。
うん、煩い。
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