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場面が代わり、座っている僕の前に兵達が戻り。
事の顛末を聞かされて、かぐや姫からの贈り物を渡される。
そこで涙しないといけないのだが……泣けないんだよなー。
なので、精一杯悲し気な雰囲気で、かぐや姫が居なくなった事を嘆く。
そして贈り物を見て、再び嘆きながら、月に近い一番高い山の山頂にそれを埋める様に命じ。
兵の何人かが山に登り山頂に宝を埋めるその舞台の端で、月を悲し気に眺めて幕は降りた。
はぁぁーっ、終わったーっ!
そして全員で舞台に並び、再び幕が上がり。
キャスト紹介で、どよめきが起こる。
クリス、ライル、蓮華が男と知りショックを受ける男子生徒。
そして僕が女と知り悲鳴を上げた女子生徒。
そして僕と聖雅が恋人同士と言うのは知られているらしく、一部のエーデのお仲間の方々には、有り難う!と感謝された。
何故に?と思ったら。
ノーマルなカップルながら見た目がお好みの様で、この方々の脳内では王様と大臣の物語が作られていってるらしい。
リクエストに答えて聖雅と並ぶと、何人かは赤いものを滴らせて悶えていた。
ついでにカップルを全部並べちゃえ的な話になり、大臣の剣と月の使者の蓮華、かぐや姫のクリスと育ての親のアランが並べば、剣達はお似合いのカップルで、クリス達は禁断のカップルと騒がれた。
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