2469人が本棚に入れています
本棚に追加
/1646ページ
そんなこんなで舞台を降り。
セットを片付けて、体育館を後にした。
と言っても、体育館裏に来てこれから記念撮影なんだけどね。
まずは全員で集合写真を撮り、何時ものグループ毎に別れて撮り。
１人ずつでも撮ると、後は衣装を交換して撮ってみようとなる。
折角クリスがかぐや姫だからとアランに王様衣装を着せて撮り。
カップル優先で撮ろうと、次に剣が王様、蓮華がかぐや姫の衣装で撮った。
思わずニヤニヤしちゃうのは仕方無いよね？
そして聖雅が王様で、僕がかぐや姫の衣装でも撮らせて貰う。
髪は肩に垂らすとそれっぽいか、と結んだ髪を解いて軽くメイクしてみれば、おお！と声が上がった。
と。
「そう言えば陽真先輩の女装、綺麗だったな」
皆の輪から外れた場所でずっと黙って付き添っていたニーグが、ポツリと呟くのが聞こえた。
あー、そう言えば記憶の中に学園祭で女装してたのがあるな。
最初は父さまとわからずに、美少女が居る、と言って父さまに蹴られたニーグを、これまた美女になっていた光哉に慰められた光景も。
それからはライルに王様の衣装を着せたり、ハンナにかぐや姫の衣装を着せたりした後で大貴族メンバーや留学生メンバーに回っていき、結局は全員が王様姿とかぐや姫姿で写真を撮った。
折角だから写真のコピーが出来たらシヴァルに送っとくかな。
そして教室に戻ると、流石に疲れたのか、皆、グッタリだった。
最初のコメントを投稿しよう！