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***** side 聖雅
さて、これから夕方までは自由行動だ。
それぞれのグループで、何処のクラスを回ろうか、とかの話になる。
と。
「カノンは髪を結わないで聖雅と中庭に行ってね」
エーデが話し掛けて来た。
へ?
不思議そうな顔をすると、コンテストが有るのだとか。
男子のキングと女子のクイーン、それからベストカップルの。
「さっきのかぐや姫で確信したわ!あれなら聖雅とベストカップル賞を狙えるわ!」
「んー、わかったよ」
「おう。了解。だが、髪はツインテールが良いかな」
カノンがエーデの迫力に了承するから、俺も了承するが髪型を指定させて貰う。
何だかんだで最初にデートした時の髪型を気に入ってるんだよな。
「ツインテール?してみて!」
エーデに言われ、直ぐに髪を結い直すカノン。
と、それを見たエーデは。
「やだ!カノンってば滅茶苦茶可愛いじゃないっ!」
思いっきり叫びやがった。
耳がキーンとするだろが!
何事だと振り返ったクラスメイト達は、カノンを見て、かぐや姫の衣装の時以上の歓声を上げた。
「何で何時もそうしてないの?」
エーデと一緒に居たピーターがカノンに問い掛ける。
「無駄に絡まれるの、面倒だからね」
返ってきたカノンの言葉には、一同納得だった。
のだが。
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