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「うん、恋人の聖雅だよ。聖雅、彼はトミー。マロウ先生の遺跡調査の相棒の息子なんだよ」
カノンがお互いを紹介してくれたので、握手をして、よろしく、と挨拶した。
しかし、改めて恋人だと紹介されるのはまだ恥ずかしいな。
って、トミー、マロウ先生との遺跡調査に一緒に同行した奴だったか。
カノンが頑張り屋だと褒めてたっけ。
「これから中庭に行かなきゃならないんだが、直ぐ買えるか?」
カノンが欲しそうにしていたからと思い尋ねてみる。
並んでる時間は無いからな。
「あ、お持ち帰り?うん、今なら空いてるから大丈夫。何に致しますか?」
注文を聞くと言うことは、このまま買えるのだろうか。
「カノン、何にする?」
俺が2人分の料金を払って尋ねると、生クリームとミックスフルーツ、と答えた。
「俺はバナナとチョコクリーム、だな」
注文を聞いてトミーは、ちょっと待ってて下さいね、と中に入って行った。
おお、良い奴だな。
教室の中はテーブル席になっていて、その場で食べられる様になっている。
席はもう一杯で、列を作っているのは席待ちの人らしい。
空いては無いよな、トミー。
が、俺達は持ち帰りだからか、優先的に焼いてくれた様だ。
まぁ、中では席に着いてから焼く仕様らしく、クレープ作り担当者は暇そうにしていたし。
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