学園祭だよー

19/31

2469人が本棚に入れています
本棚に追加
/1646ページ
そしてステージ上で、司会者がコンテスト開始を宣言し。 俺とカノンの紹介がされる。 カノンは新入生代表で入学式で挨拶してるから、客席から、あの格好良いのに女の子だった子かぁ、とか声が聞こえた。 すると劇を観てくれた人が居る様で、さっきの劇も王様の役で格好良かったよ!とか、彼氏さんも大臣役で格好良かったからヤバいのよ!とか叫んでる。 中には、その後のツーショットがもう堪らなかったわ!との声も。 それにカノンと顔を見合わせて苦笑いすると、登場して下さい、と言われた。 カノンをエスコートしてステージに上がる。 階段を上がる所から審査なのか、もう幕は無かったので恥ずかしい。 ステージの真ん中で前を向くと、ええーっ!?と声が上がり。 「え、あの子無茶苦茶可愛い!」 「凄いギャップ!ヤバい!」 「やだ、これはこれでお似合いだわ!」 等とザワザワする。 それを司会者が咳払いで静かにさせる。 おぉ、この司会者、凄いな! 「えー、では2人には踊って頂きましょう」 曲が流れ、俺はカノンの手を取りお辞儀をする。 そしてダンスをするのだが、パーティーの時より高いヒールのせいかカノンの顔が近い。 ドキドキしながらなんとか踊り終えて、客席にカノンとお辞儀をする。 歓声の中、再びカノンをエスコートしてステージを降りた。
/1646ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2469人が本棚に入れています
本棚に追加