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そしてステージ上で、司会者がコンテスト開始を宣言し。
俺とカノンの紹介がされる。
カノンは新入生代表で入学式で挨拶してるから、客席から、あの格好良いのに女の子だった子かぁ、とか声が聞こえた。
すると劇を観てくれた人が居る様で、さっきの劇も王様の役で格好良かったよ!とか、彼氏さんも大臣役で格好良かったからヤバいのよ!とか叫んでる。
中には、その後のツーショットがもう堪らなかったわ!との声も。
それにカノンと顔を見合わせて苦笑いすると、登場して下さい、と言われた。
カノンをエスコートしてステージに上がる。
階段を上がる所から審査なのか、もう幕は無かったので恥ずかしい。
ステージの真ん中で前を向くと、ええーっ!?と声が上がり。
「え、あの子無茶苦茶可愛い!」
「凄いギャップ!ヤバい!」
「やだ、これはこれでお似合いだわ!」
等とザワザワする。
それを司会者が咳払いで静かにさせる。
おぉ、この司会者、凄いな!
「えー、では2人には踊って頂きましょう」
曲が流れ、俺はカノンの手を取りお辞儀をする。
そしてダンスをするのだが、パーティーの時より高いヒールのせいかカノンの顔が近い。
ドキドキしながらなんとか踊り終えて、客席にカノンとお辞儀をする。
歓声の中、再びカノンをエスコートしてステージを降りた。
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