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うぉぅ、これぞカップルならではだな。
「あー、わかった。有り難う」
お礼を言ってカノンを見れば、うわぁ、と顔を赤くしていた。
可愛い……。
じゃなくて!
「ならパフォーマンスは1回だけって事だな。使用人モードでパフォーマンスって言うと……」
「あはは、ロイスの所を思い出しちゃうよね」
執事のマルクさんとコリーダさんが、スティーブ先輩達学園のメンバーに、主を守る為の戦闘術とかを教えているのをよく目にしているからな。
執事服、メイド服のまま、組み手や武器での手合わせは目を惹くものがある。
「なら、剣舞とかにするか?知ってると何かの役に立つからと、陽真さんに双刀の剣舞を教わったから。カノンも出来るだろ?」
「ああ、うん。そうしよう。打ち合いのも教わった?」
「勿論」
「なら、最初はそれぞれで。少し身体が解れたら打ち合いで、で良いかな?」
「了解」
暫くしてダンス審査は終わって、いよいよパフォーマンス審査だ。
俺とカノンは呼ばれてステージに駆け上がると、お互いに双刀を出して舞い始める。
するとステージ前で楽器の演奏が始まった。
パフォーマンスに合わせて生演奏してくれるらしい。
そしてアイコンタクトでカノンと向き合うと、打ち合いの舞に移行する。
それに合わせて曲調も変わり、会場が盛り上がった。
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