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その後、テントを出て近くで待機しているハウエルとパメラを見付けて側に行く。
「お疲れ」
ハウエルが気付いて声を掛けてくれた。
「ああ、流石に疲れたな」
返事をするとハウエルは、堂々としてて良かったよ、と笑顔。
「有り難う」
と、パメラは興奮気味にカノンに感想を聞いている。
特にお姫様抱っこの。
カノンは苦笑いで、そんなに大した事じゃ無いよ?と笑うが、身長の高いパメラを抱えてくれる男性は居なかったとか。
するとカノンは、うーん、と悩む感じで。
ヒョイ、とパメラを姫抱きした。
「え、えっ?」
驚くパメラは、状況を把握すると、自分を抱き上げるカノンを見る。
「あ、この姿じゃアレだよね。何時ものなら兎も角」
カノンはパメラと目が合うと、苦笑いするが。
「カノン、凄いわ。格好良い」
パメラはうっとりとしていた。
「背が高くてもこんなに軽いのにね?あ、でもビリーとタータなら楽勝みたいなのに」
カノンがそう言うと、普通は彼氏でもないのに、こんな事しないわよ、と言って、カノンに降ろして貰ったパメラ。
そもそも、元々お互いを知ってた訳では無いらしく、留学の少し前に集まったのが初対面だったとか。
つまりは軽々しくスキンシップする仲では無いと。
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