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そしてキングコンテストの発表に移る。
パメラが戻ってきて、おめでとう、と声を掛けると、まだ放心している。
「ほら、キングの結果発表だからしっかりしろ」
聖雅も声を掛けるが、無駄の様だ。
放っておこう。
「第3位は!」
発表された名前は、知らない2年生だった。
聞けば生徒会役員は強制参加の予定だったそうだが、忙しいからと自由参加になったそうだ。
強制参加なら書記のネアルと副会長のレンが出る事になったから、ハウエルを入れて独占入賞だったろうな。
「続いて第2位!」
発表された名に聞き覚えが有り、顔をよく見てみる。
すると3年生の、情報通の先輩だった。
実は3番隊の隊員で、貴族の動きとかを探り、2年に居る3番隊の隊長副隊長の双子に知らせているのだ。
相手によってはその情報を僕達が受け取って対策を取る事になるが、直接は関わりがない。
「そして今年のキング第1位は!」
ドラムロールの後、司会者の口から出た名は。
「ハウエル・ボルドルだーっ!」
案の定、ハウエルだった。
ハウエルは一瞬驚いたが、キラキラの笑顔でステージに上がって行った。
その姿にキャーキャーと悲鳴に近い歓声が嵐の様だ。
流石にパメラも正気に戻り、ハウエルに拍手を送る。
こうしてコンテストは幕を閉じた。
そして終了の時間。
片付けは明日と言う事で、今日はこれで解散となった。
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