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「クリスとハンナに関しては考慮される筈だけどね。ま、ハンナは僕と、クリスはライルとになるかな?」
僕が言うとアランは、だと良いけど、と言いながらも、俺となら良いのになぁ、等と呟いた。
実際の実力的には、その組み合わせも有りなのかな?
ま、ニーグがチームを決めるって言うんだから、あれこれ考えても仕方無いか。
「これからの授業は主に戦闘訓練になるんだよね、面倒臭いな」
思わず小声で言えば、ライルも頷いた。
「ストレス溜まりそうだよな」
そんな話をしていて、思い出した事が有る。
「そう言えば、実技テストって何時やるんだっけ?魔闘祭が実技テストの代わりみたいな話になってるけど、ギルドの依頼を受けるとかニーグが夏休み明けで言ってたよね?」
ライルは、気付いたか、と微笑む。
「魔闘祭の前に実践訓練としてやるらしい。本当は実技テストって内緒だったらしいぞ」
ライルが落とした情報に、僕は苦笑いになる。
「あれま。それはニーグは怒られただろうね」
「そうでも無いらしい。俺達が気付いて話すだろうと思ってたからって学園長がさ」
肩を竦めるライルは、ニーグがあまり怒られなかった事に不満らしい。
「学園長に聞きに行ったの?」
「当たり前だ。ニーグじゃ当てにならないだろ?」
ライルの言葉に頷くが。
聞いてたらニーグ泣きそう。
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