魔闘祭の準備

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何処かでこの発表に上がる歓声を聞きながら、このクラスには、ネアルとユリウスの大貴族コンビと、アルガスとアイトスの3番隊の双子が居たなぁ、と口角が上がる。 ライルをチラリと見れば、やはり嬉しそうにしていた。 ライルとこの双子とは、歳の近い男同士って事で、一緒にクリスを見守っているお兄ちゃんで、仲が良いんだよな。 そして放送は続く。 「最後に、舞台部門の最優秀クラスです。…………『かぐや姫』の1年Sクラスです!おめでとうございます!」 その瞬間、ポカンとする僕達のクラスの面々。 まさか1年生の自分達が、と信じられずにいる。 それは何処のクラスも同じらしく、校内がザワザワし始めた。 「選ばれたクラスはおめでとうございました!これで発表を終わります。細かい集計結果は各階の廊下に貼り出して有りますのでそちらをご覧下さい」 校内全部のザワザワをスルーして、放送は終わってしまった。 バタバタと廊下を走る音がする。 他のクラスの生徒が貼り出された紙を探しているのか。 一方、僕達のクラスは、皆で顔を見合わせて、放心していた。 やがて廊下も静かになった頃、皆で廊下に出てみる。 まだ数人が壁を見ている場所に行くと、集計結果の紙が貼られていた。 その紙を眺め、集客数も経費でも1位なのを確認して。 教室に戻り、静かに喜んだ後、解散した。
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