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仲間の攻撃にも気を配れと言ったら、攻撃する方が当たらない様にするべきだ、と反論してくる。
なので、なら死ぬだけだぞ、と冷たく言ってしまった。
「勿論、攻撃する方が気を付けるのは当たり前だが、お互いに動いているんだから自分でも気を付けるのは当然なんだよ」
その僕の言葉のせいで、治療中のベックは凹み中。
反抗期なのか、直ぐに言い返して来るけど、メンタルが弱い困ったちゃんだ。
ま、甘ったれは本当に命を落とす確率が上がるからな。
ベッキベキに折っておくか。
「はい、ここまで!休憩にしよう」
僕がデルのハンマーを銀河(木刀バージョン)で止め、クランの拳を蹴りで弾き、言うと、皆はその場で座り込んだ。
ベックだけは、もう休憩かよ、と悪態を吐くけど。
なので。
「んじゃ、ベックには、これを倒す訓練を1人でやって貰おう。これなら好き勝手に動けるよ。前衛も後方支援も無いけどね」
そう言って、昨日捕まえておいたリーフラットとベックを結界に閉じ込める。
リーフラットは、歯と前肢の爪さえ気を付ければ怪我をする事は無いが、動きが枝から落ちた葉の様に不規則に動くから、倒すのは中々難しい魔物だ。
ベックの今の状態では倒す事など到底出来ないだろう。
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