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リーフラットは好奇心旺盛だが優しい性質なので、よっぽど怒らせなければ攻撃はしない。
リーフラットが追い掛けたのは単に遊んでいるだけなのだ。
「ベック、可愛い系の魔物に遊ばれてどうする?」
そう声を掛けると、魔法が跳ね返るなんて反則だ、と剥れながら身体を起こす。
リーフラットはベックから降りて逃げていく。
「まあ、本番は攻撃が跳ね返る結界なんて無いけどね」
そう言って僕は結界の中に入る。
「結界なんて張りながら戦うなんて、高ランクじゃなきゃ出来ないし」
そう言うと、皆はコクコクと首を縦に振った。
僕はリーフラットを追い掛けながら話を続ける。
「でも、結界を張れないなら、周りに気を付けて攻撃しないといけない。周りの自然を無闇に破壊すれば、ペナルティを食らうから」
そう言うと、ペナルティ?と不思議そうな顔をする皆。
「壊れたものは戻せないからね、破壊を防ぐために厳しい処分が待ってる。皆が目指しているだろう騎士団や憲兵、ギルドの番号隊員なんかには、なれなくなるよ」
「なっ、どうして!?」
そんなの理不尽だと文句を言う男子達に、わからないのか?と問い掛ける。
「そんな事でなれないなんておかしいだろ!」
ベックが僕に詰め寄るから、デコピンで黙らせる。
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