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「それって、そんな意味が……」
「魔法が苦手な方の為かと思ってました」
シルビアとレベッカの呟きに頭を抱えたくなる。
……えー、もしかしてクラスの他の皆も、そう思ってる?
男子も、へぇー、とか感心してるし。
困ったもんだ、と頭を振れば、冷たっ!と声が上がる。
今の話に気を取られて、ベックがウォーターボールに当たったんだ。
いやはや、前途多難だねぇ。
その後、魔法の練習とランニングや筋トレをして、解散した。
そんな日々を繰り返し、彼等も、感知力、コントロール力、体力、魔力量がアップしていた。
連携も取れる様になってきて、それなりに戦える様にはなったか、とホッとする。
ベックは攻撃に加わると邪魔をしてしまうので、まだドーム魔法を使えないシルビアとレベッカと、ライフルでの遠距離攻撃をするロッソの後ろを守る役割を与えた。
すると、後ろからの攻撃を距離がある内に牽制出来るから、レベッカも落ち着いて援護や治癒に専念出来る様になり。
その分攻撃が弱くなるからと、デルとクランには多数を相手に出来る様に、少し厳しめに鍛えた。
1人で群れを相手に出来れば、登録した後で依頼を受ける幅が広がって、ランク上げも楽だよ。
そう言ったら2人は無茶苦茶頑張ったよ。
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