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「この路地はギルドで見張りをしているから心配無いぞ。ただ、許可された者しか入れないから、個人で来る時は建物の前に転移しろよ」
ニーグの言葉に、そうなのか、と感心する皆を連れて、ニーグは建物前の通りに出る。
そして建物の中に入ると。
ざわざわとした喧騒広がっていた。
正面に受付があるのだが、どうやら順番の事で揉めている様だ。
「ですから、此方の受付は学生の方が授業で使うので、一般の方は受け付けられません!彼方にお並び下さい!」
受付のお姉さんが大きな声で目の前の男に言っている。
「あんな列に並べるか!時間が無いんだよ!兎に角さっさと受付しろよ!」
男は話を聞かず、受付を迫る。
それを、列に並んでいる者達は冷やかな目で見ている。
あれま。
と、ニーグは僕達に待っている様に言うと、其処に向かっていく。
「あんた、何処のギルドの奴だ?」
ニーグの出現に、受付のお姉さんはホッとした顔をするが、声を掛けられた男は。
「ああん?なんだお前。関係無い奴は引っ込んでろよ。それよりも受付しろって!」
チラリと視線を向け不機嫌そうにニーグを睨むと、受付お姉さんにまた怒鳴る。
ニーグは溜め息を吐いて男の横に並び言う。
「済まないが他の受付を使ってくれ。此処は学園で使う為に開けてるんだ」
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