授業で依頼を受けよう

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「魔物だって生きて世界のバランスを保つ一角だよ。君達が不満そうなのは訓練したのに倒せないからなんだろうけど、例えば君達、髪の毛が欲しいからって殺されたいか?」 僕の質問に、当然、まさか!と首を横に振るメンバー。 「でも君達のしたがってる事はそう言う事だよ」 そう言うとロッソは、そうじゃなくて、と返してくる。 「討伐しなきゃいけない魔物を討伐す依頼なら良かったのに、って話だよ」 「低ランクの弱らせた魔物を授業で数回倒しただけで、いきなり討伐依頼なんか出来るか。植物の採取じゃないのは、かなり期待されてるって事なんだぞ」 僕の言葉にロッソは黙る。 「魔物を殺したいだけならリタイアして貰う。授業で、何を習ってきたんだよ」 厳しい様だが、最初が肝心だ。 ちゃんと依頼を受ける意味を考えて貰わないと、その内に犯罪者として捕らえられてしまうからな。 と、他のチームも僕の話を聞いていた様で。 「流石にギルマスの子供だな。散々世界のバランスについて授業でやったのに、皆は浮かれて忘れてるのか?」 ノードがポツリと言うと、ギルド組と大貴族組と地球組以外が、恥ずかしそうにモジモジしだした。 すると受付のお姉さんが、あら、と笑う。 「毎年、付き添いのギルド員がそれを教えるのに苦労するのよね。今年は助かったわ」 僕にウインクして、第2チームの受付を始める。
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