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「はい」
シルビアが返事をすると、トレムさんは解体組に、急ぎましょう、と手を動かす様に促して、解体を急がせた。
僕は斬撃の届く範囲にサンドウルフが入り込んだのを確認して、居合いの要領で斬撃を放つ。
先頭の十数体が倒れた所で、前に跳び、向かって来るサンドウルフに刀を振るい。
通り抜けようとするのも合わせて斬っていく。
仲間が斬られた事を理解した後方のサンドウルフは、迂闊に近寄る事なく様子を窺い始めた。
なので合間に水の魔力を銀河に纏わせてそちらに斬撃を飛ばすと、水の刃が届き、サンドウルフを切り裂いていく。
やっと半分は片付けただろうか。
倒された仲間を見た、更に後方のサンドウルフ達は、斬撃の届かない場所でウロウロし始めた。
なので今度は魔法で戦う事に。
「【ウォーターボール】」
僕は詠唱破棄でウォーターボールを10個出すと、離れたサンドウルフに向かって投げ付ける。
それが全部命中して、10体のサンドウルフが倒れた。
続けてまた10個を出して投げると、サンドウルフ達は更に距離を取ろうと下がるが。
残念ながら今度の狙いは、最後尾の数体だ。
なので下がったら、その餌食になる。
結果、10のウォーターボールは全て当たり、後方の5体を残して倒れた。
自ら当たりに行ってくれてラッキーって?
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