依頼授業は大変だ

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何事もなく夜が明けて。 と、言いたい所だが、そうはいかず。 一度、ちょっと離れた所で魔物の群れを感知した。 まぁ、うちの1番隊の隊員が来てくれたのも感知したので、僕は安心してそのまま寝てたけど。 で、早朝である今現在、その場で出来る何時もの鍛練を木の上で行っている。 トレムさんも、既に起きていて、木から離れて身体を伸ばしているのが見えた。 なので、心置き無く木から飛び降りる。 それを見た、最後の見張りだったデルとシルビアが、皆を起こしにテントに声を掛けると、欠伸をしながら他のメンバーも出てきた。 今朝は料理をせずに、昨夜、夕食と一緒に作っておいた朝食を食べる皆。 その横で、今度はトレムさんが出してくれた非常食を食べる僕とトレムさん。 僕が自分のとトレムさんのを出したのだが、トレムさんに自分のものと交換したいと申し込まれたので、それを渡してトレムさんのを貰ったのだ。 中々、他人の非常食を食べる機会は無いからねー。 トレムさんのは、しっかりボリュームがあるタイプだ。 僕も育ち盛りだから量はそれなりにあった筈だけど、フルーツとかを混ぜてるから、トレムさんには物足りなかったかも? 食べながら、皆で今日の行動についての確認を行う。
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