2469人が本棚に入れています
本棚に追加
少し離れた場所にグラススネークが2匹、その先に5匹居るのを感知したら、シルビアも2匹は感知出来た様で。
「彼方に魔力が2つ」
と指差した。
シルビアはグラススネークの魔力がわからない様で、この時点では、何かわからない魔力に向かい、デル達は慎重に近付いていく。
と、頭を持ち上げてお互いに威嚇し合うグラススネークの姿が見えた。
何を争ってるのかは、わからないが、これはチャンスだ。
デルとクランがそっと素早くグラススネークの隣に行くと、それぞれ目の前にゴムボールを差し出して見せる。
途端にボールに咬み付くグラススネーク達。
何度か咬み付いた所で、この原っぱで捕まえた餌を目の前に投げて、そちらに気が向いたのを確認してボールを回収した。
採取した毒は時間が経つと劣化してしまうので、数回で回収するのだ。
ボールを保管用のケースに入れて、デルがボックスに仕舞った。
「残り1つだね」
ロッソが自分の持つゴムボールを眺めて呟いた。
と、シルビアが残りのグラススネークを見付けて、皆に教える。
「彼方に、グラススネークが5匹居る」
「えっ、5匹?ボールは1個しか無いのに?」
ロッソは、どうしよう?とデルを見る。
5匹にボールが1つでは喧嘩になってしまい、毒を集められない。
餌を使えば全部が餌に行ってしまうしな。
最初のコメントを投稿しよう!