依頼授業は大変だ

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「そうか。そんな依頼も有るんだな」 クランが興味を持った様で、採取と討伐以外のギルドの依頼にどんなものが有るのか聞いてくる。 なので夕食の時間まで、皆に話して聞かせた。 まぁ、大抵が専門的な知識を必要としていて、登録者のみが受ける事が出来るんだけど。 この間の建材の加工は、既に登録されている者に弟子入りし、テストを受けて合格すると登録できるし。 薬の調合等、薬品に関する事は、ちゃんと知識や実技のテストを受けて合格した者がギルドに登録される。 トレムさんも、最初は何度か護衛として同行して知識を得て、テストを受け合格して、遺跡調査員の登録をされている。 他にも、専門の職業の所で弟子入りや手伝いをして勉強し、テストを受けて資格を得るとやはりギルドに登録される。 医師とか大工とか鍛冶屋とか、色々とある。 その職業に就かなくても、助っ人で専門的な依頼が入る場合があるから、その時に登録者に声が掛かる。 学園で採取や討伐に関係無さそうな勉強もするのは、得意な分野を見付けて将来に繋げる為でもある。 実際に魔法薬の調合の実技が得意な子がスカウトされて、薬剤師になった事例もある。 そんな話を聞いて、皆は依頼を受ける事に対する考えを改めた様だった。
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