依頼授業は大変だ

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「あれ?ならカノンは薬剤師の資格を持ってるの?」 レベッカが思い出した様に聞くから、勿論、と答えておく。 「作った薬を自分に使うのは自由だけど、登録者以外が他人に使うと基本的には罰せられるから」 「そうなの……そうよね。勝手に作った怪しげな薬じゃ、怖くて使えないものね」 レベッカの言葉に、皆はウンウンと頷く。 実は僕の場合は、何時どんな応援を頼まれるかわからないから、大抵の資格は持ってたりするんだよな。 言わないけど。 そしてそれは、他の隊長副隊長も同じ。 なので、うちのギルドの隊長副隊長は殆どの資格を持ってるんだよー、と話しておく。 すると思惑通り、凄い、と話は隊長副隊長の事に移っていく。 そんな話をしていたら夕食の時間になり。 料理を部屋に運んでくれると言うので、女子の分も男子の部屋に運んで貰い、皆で和風の食事を美味しく戴いた。 その後、翌朝の集合時間を決めて女子は部屋に戻る。 順番にシャワーを浴びて、さっさと寝る事にする。 此処なら露天風呂があるかなぁ、とか思ったけど、無かったね。 そもそも、トラブルの元だからと大浴場も造っていないそうだ。 それでもシャワーを浴びられて満足そうなシルビアとレベッカ。 昨夜は風呂に入れてないからな。
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