依頼授業は大変だ

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「本当にいい宿ね!この値段でこのクオリティなら大満足だわ」 「そうね、後、2~3日は泊まりたいかも」 レベッカの言葉に同意するシルビア。 2人の様子に、興奮して寝付けないかと思えば、2人ともベッドに入った途端に寝息を立て始めた。 かなり疲れてたんだろうな。 安心しきった2人の寝顔を見ながら、僕も目を瞑る。 体力的にはかなり余裕だったのに、精神的に疲れたのか、僕も直ぐに寝入ってしまった。 翌朝、早朝から皆が起き出すから朝の鍛練は魔力コントロールの訓練だけにして、2人と一緒に男子の部屋に。 朝食も、朝が早いのに部屋に運んでくれると言うので、皆で食べようと、そうして貰った。 そして。 名残惜しそうにしながら宿を後にした。 まぁ、今夜も野宿だからな、と思ったら、帰りは走る事にしたらしい。 頑張れば日が落ちる頃に到着出来るだろう、との予測で、疲れきっても帰ったらゆっくり休めるから、と。 皆、走りに自信があるなら良いんだけどねー、ちゃんと距離とスピードを考えて、いけると思ったんだろうか? 僕は不安を抱えながらも、駆け出した皆の後に続いた。 案の定、昼食の為に休憩した時には、かなりバテバテのベック、少しだけ辛そうなシルビアがいた。
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