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「流石に結界を張りながらじゃ勉強にならないと思った俺のミスだな」
落ち込むライルに僕は、それは違う、と言う。
「ベルラッティ単体なら彼等のランク以下でしょ。手は出せない決まりだ」
だから、単に付き添い2人の戦闘に気を取られた彼等が、警戒を怠ったせいだ。
もう既に魔物が居るから、と。
それを言うとライルは、カノンは厳しいなぁ、と苦笑い。
「ま、普通は敵対してる魔物とつるんでるなんて思わないだろうしな」
ライルの報告書の記載内容を見て言うと、そうだよなぁ、と頭を抱えた。
「今回は不運なアクシデントって事になるだろうな。それよりも」
「早急に各ギルドに情報を回す必要があるよな」
僕の言葉を引き継いで言うライルに、素朴な疑問を投げ掛ける。
結構慌ててたみたいだから。
「シヴァルに報告は?」
「あっ!まだだった!」
やっぱり?
「治療中に一応僕から念話しておいたけど、ライルからちゃんと言っといた方が良いね」
「おう、ありがとな」
ライルは直ぐにシヴァルに念話を入れて報告した。
これで全ギルドの情報が回るだろう。
……。
「「他のチームは大丈夫かな?」」
ふ、と気になって言葉を発すると、ライルも同じ事をハモらせて言った。
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