僕達の依頼授業は?

7/19
前へ
/1646ページ
次へ
「今の所は連絡は入ってない」 何時の間にか側に来ていたニーグが、僕達の疑問に答えてくれた。 「そっか、それなら良いけど」 少しホッとするライルに、でもさ、と顔を見る。 「慌ててると、リアルタイムでの連絡は忘れるよな?流石のライルもそうだった様にさ」 「ぅぐ」 「今回の事をクリス達に報せておくついでに、僕とライルは終わってるから応援に行けるって教えておこうか」 どうせ眠気は吹っ飛んだし、と笑うと、ライルも、そうだな、と微笑んだ。 なので、付き添いとしてついていったメンバーに念話で状況を伝える。 と、どこのチームも魔物の群れに遭遇はしたが、複数種同時は無かった様で、気を付ける、と返ってきた。 不安要素が増えてしんどいかな、と思ったが。 困った時に僕かライルが居る、と言う事で精神的に余裕が出た様で、その返事は明るかった。 取り敢えず呼ばれるまで少し仮眠を取ろうか、と、壁際の席に移り向かいの席に座って、それぞれ壁に凭れて目を閉じる。 それを見てニーグは、器用だなぁ、と笑ったが、ニーグだってこれで眠れるだろうに。 そうしてウトウトしていると、大貴族チームが帰ってきた。 「メンバー全員、無事に戻りました」 ハウエルの報告を聞きながら、僕は目を開けて伸びをする。 ライルも、ふわぁ、と欠伸をしたから、起きた様だ。
/1646ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2469人が本棚に入れています
本棚に追加