2469人が本棚に入れています
本棚に追加
なので、そちらの方に追いかけて崖を覗き込むと、無事に巣に入っていくのが見え。
ホッとしている僕に、残ったアイスドラゴンは伏せて、背に乗れと言う子仕草で頭を振る。
なのでそっと背に乗ると、僕がしっかり掴まるのを確認してから飛び上がり。
巣まで飛んだアイスドラゴンは、そのまま僕ごと巣に入っていく。
え。
何?何で巣に連れていかれるのかな?
疑問に思ってる内に奥に到着し、僕を乗せたアイスドラゴンは伏せる。
ソロソロと降りると、先に戻っていた親子のアイスドラゴンの後ろから、氷で出来た様な透明な水色の蛇が出てきた。
「なんじゃ?客人か?」
蛇が喋った。
へっ?喋る蛇?あれ?
と。
「ギャーウギャウ」
「何?坊主を助けてくれたとな?それは良かったな」
驚いてる間に、蛇とアイスドラゴンとの会話が成立しているらしく、状況確認していた。
僕を見た蛇は、感謝する、とお礼を言うが。
「ついでに我の頼みも聞いて貰えんかのう?」
と僕の顔を見上げる。
何か面倒事の予感。
ドラゴンはこの為に僕を連れてきたのか?
「えーと、内容によるかな」
取り敢えず話を聞こうと、僕は蛇の前に座る。
アイススネークかと思ったが、喋るなら違うよな?と見ていると、自己紹介をしてきた。
「我はクリスタルスネークじゃ。長の娘での、婿探しに旅に出たのじゃが、遭難して半年ほどお世話になっとるんじゃ」
最初のコメントを投稿しよう!