2469人が本棚に入れています
本棚に追加
遭難?クリスタルスネークの生息地は氷で覆われた平原だった筈だが……山となると、同じ氷でもまた何か違うのか?
ポカンとする僕をスルーして、クリスタルスネークは話を続ける。
「我の婿を探して、我と共に『氷の原』に連れて行ってはくれんかのう?アイスドラゴン達に婿を探して貰ってはおるのじゃが、見つからんのでのう」
……えー?アイスドラゴンが麓に出没してるのって、クリスタルスネークの婿を探してるせいなの?
つまり問題解決には、婿探しを手伝わないといけないって事なのかー?
「態々、山に探しに来たって事は、普通のクリスタルスネークじゃ駄目なんだよね?条件は?」
「特には無いのじゃ。ただ、我を恐れてしまう者ばかりでのう……」
僕の質問にクリスタルスネークは淋し気に言う。
確かに人の言葉を話せるほどの実力者じゃ、並のクリスタルスネークにとったら恐怖の対象になるのか。
「わかった。探してみるから、アイスドラゴンを麓に探しに行かせるのは止めてね。討伐されちゃうから」
僕がそう言うとクリスタルスネークは嬉しそうにするが、アイスドラゴンの事については、それは済まなかった、と謝る。
僕が来た意味を理解した様で、お主は倒さず助けたが何故じゃ?と聞かれた。
最初のコメントを投稿しよう!