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「そなたは他の人間とは違うと思っておったが、龍神様を使い魔にするなんてのぉ」
長の娘の言葉に、ちょっと苦笑い。
ま、僕だけより、リュンクが居ればクリスタルスネークの長も話を聞くだろう、と思ってリュンクにも同行して貰う事にしたから、この反応は有り難い。
リュンクは、アイスドラゴンに危険だから麓に近付かない様にと忠告をして、僕の任務を手伝ってくれた。
ドラゴン同士、しかも敬われる立場のリュンクの言葉は、何よりも効果的だろう。
そうして僕達は、アイスドラゴンに別れを告げ。
僕と2匹が乗れるサイズになったリュンクの背に乗り、飛んで貰う。
人間の村があるのと反対の方向に降りて、あっと言う間にクリスタルスネークの里に着いた。
流石にクリスタルスネークも虹色の龍を攻撃する事は無くて、難なく里の門の前に降り立つ。
リュンクはまた小さいサイズになって、僕の肩に乗る。
驚く門番の前に出た長の娘が、恩人だと僕達を紹介して、中に入れる様に言った。
長の娘に言われたら、中に入れるしか無い。
門番は門を開けて、僕達を中に入れた。
が、ジュナを見て、普通のクリスタルスネークではないと訝しがっている。
ジュナは気にせず長の娘の隣を歩いているが、ちゃんと里の様子を観察している。
そして長の娘と何やらヒソヒソと話をしていた。
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