これは任務なのか?

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「この里の精霊の加護が無くなったね。皆、彼等についていっちゃったよ」 リュンクの言葉に、長老達は、目を見開く。 「な、精霊が居なくなったと言うのか?」 そんな彼等に、リュンクはダメ出しをする。 「流石にあの言動は無いよなー。里の為と差別を正当化してたのに、ジュナが蛇神の息子と知った途端に態度を変えたら、里の皆だけじゃなく精霊だって愛想をつかすよ」 「……」 「ま、これから君達で頑張るんだね。じゃあ、俺達も帰るから」 返す言葉もなく俯く彼等に、リュンクは僕を背に乗せると飛び上がった。 「待って下され!」 長が引き留め様とするが、リュンクは、さよならー、とその場から離れた。 「放置で良かったのかな?」 僕が下で騒いでいる彼等を気にして聞けば、他種族の内輪揉めに首は突っ込まない方が良い、とリュンク。 「でも、ジュナ達が作る新しい里まで、行ってみよう」 ジュナの事は気になる様で、里を作る手伝いはするつもりらしい。 そして直ぐに彼等に追い付いて、ジュナの横に降りると小さくなる。 僕の肩に乗って、口を開いた。 「大所帯になっちゃったな?本当は自分達だけで出ていくだけのつもりだったんだろ?」 「そうだな、巣穴が足りないだろうな」 ジュナの言葉に、取り敢えず2匹が住む場所は確保出来そうだった事が窺える。
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