これは任務なのか?

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「少し多く掘っておいたから、これで皆で余裕で住めるだろう。おまけで結界も張っておくな」 気を良くしたからか、ジュナにそう言って、この辺り一帯に強力な結界を張る。 住民の出入りは自由だが、入る者は精霊の許しが必要なもの。 住民が連れて来ても、精霊が本質を知ってるから、認められなければ入れない。 「住人が此処に逃げ込む時は、掴まれてても相手を弾いて住人だけ入れる様になってるから」 おまけに追加でそんな効果を付けていた。 凄いサービスだ。 「ラジって親バカなんだねー」 何気に酷いよ、リュンク。 しかし、ラジはにっこり笑い、リュンクに言ったのだった。 「リュンクも親になれば、立派な馬鹿親になるだろうよ」 と。 「なんだよ馬鹿親って。親バカって言ったんだよ、俺は。大体、俺はどっちもならないよ。なるならとっくになってるさ」 リュンクは反論して僕を見る。 「あれ?僕ってリュンクから見て、子供な立ち位置な訳?」 「え?カノンは俺の立ち位置が何だと思ってるんだよ?」 「え?お兄ちゃんだけど?」 「え?」 「え?」 お互いに疑問符を飛ばして不思議そうに顔を見合わせる。 すると、ラジは嬉しそうに身体を揺らし、豪快に笑った。 「カッハッハッ!どちらにしても、主従関係では無いのは良くわかった!良い関係だな!羨ましい」 「「家族だからね」」 そこは僕もリュンクも一致していた。
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