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ステージで学年・クラス毎に整列して、開会式が始まる。
まだ開会式だからか観客は少ないが、その分、各ギルドの代表者がスカウトを兼ねて見に来ているのが目に入って、生徒達はザワザワする。
家のギルドからはシヴァルが来ていた。
僕達の応援は大事な仕事だからと、今日ばかりはファラが調整してくれた様だ。
因に、毎年家のギルドはスカウトはしない。
隊員が学園に居るから、条件に合う者が居れば、遊びに来てと言う名目でギルドに呼び、シヴァルが見定めて合格すれば直接交渉するのだ。
ま、そうして入った者はそう多くは無いんだけど。
逆に、学園に在籍する隊員に頼んで直接自分を売り込んで来る者も居る。
大抵は取り合わないけど、中には合格する者も居る。
1番隊副隊長のバルガン、4番隊副隊長のフレイル、5番隊隊長のガルシアと、大貴族の血縁者だけど。
ギルドに入る必要の無い地位を持っていて、でもギルドに入りたいと努力する彼等が、合格しない訳が無い。
まぁ、それは置いておいて。
学園長のさらっとした挨拶の後で、他の先生から試合のルール説明がある。
まず午前中は勝ち抜きの団体戦。
午後からは個人戦で、予選は別の場所でサバイバル。
翌日にサバイバルでの上位20名で、本選を戦う。
その説明の最中に、やっとベックがやって来た。
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