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遅れて来たのに悪びれずにセーフとか言ってるベックに、ニーグの無言の拳骨が落とされ。
涙目になった所にレベッカから睨み付けられ、ロッソからは軽蔑の眼差しを向けられた。
デルとクランとシルビアは説明を聞いていて、ベックを気にする事は無い。
チームワーク、ベックが入ったら途端にバラバラだなぁ、と眺めていたら、ベックから救いを求める目を向けられる。
なので口パクで、ばーか、と言ってやる。
反省しろ。
それにムッとした顔をするベック。
だからそこは反省した顔をしなよ。
そうすれば庇う気にもなるのに。
で。
先生に言われてチームリーダーが前に出て、対戦相手を決めるくじ引きをする。
デルが出ていき、くじを引くと、第5試合で対戦相手は2年のCクラスだった。
まぁ、まずまずか、と思っていると、デルが戻って来た。
「ふざけんなよ、いきなり2年生とかよ」
ベックが文句を言うが、レベッカとロッソは。
「3年生よりはマシじゃない」
「Sクラスじゃないしね」
とデルをフォローする。
「どんな相手でも勝てば良い。文句を言うなら黙って見てろ」
クランもベックに溜め息を吐きながら言う。
「なんだよ!相手が1年のSクラス以外なら楽勝だろ!なんでそこを引かないんだよって話だよ!」
バチンッ。
皆がベックの言葉にムッとすると、シルビアがビンタした。
わぉ、大人しいシルビアが、珍しい。
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