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「なっ、何するんだよ!」
ベックが驚いて怒鳴る。
いや、驚いてるのはベックだけじゃ無いけどな。
違うチームのクラスメイト達も、シルビアがそんな事をするなんて信じられない、と目を見開いている。
「遅刻の上に、文句を言って、他のクラスを馬鹿にするとか、最低ね」
「うぐっ」
シルビアの冷たい目は、意外に破壊力があった様で、ベックは崩れ落ちた。
いや、気になってる子に言われれば、当然なのか。
……ビンタはご褒美だった様だが。
頬にシルビアの手の感触が残るからねー。
そんなに痛い筈も無いのに、叩かれた頬を押さえてるし。
俯いた顔がニヤニヤしてるのが見えて、ドン引きするわー。
ともあれ、このまま此処に居たのでは試合の邪魔になる。
なのでデルに声を掛けて、僕達は観客席に用意された生徒席に移動する。
ベックは慌ててついてきた。
で、席に座ったものの、僕はライルに呼ばれて直ぐに離れる事に。
ベックは、敵チームが何の用だよ、と、いちゃもんを付けてきたがスルーして、ライルの元に行く。
背後でまた言い合いになってるチームメイトに溜め息を吐き、ライルに手を挙げると苦笑いしている。
見ればクリスとハンナも居て、シヴァルが呼んでいるから、と言われて4人でシヴァルの所に行く。
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