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本当はここで追撃して潰したい所だけど、あの風のカーテンは厄介そうだ。
僕はデルとクランに下がる様に言って、様子を窺う。
ま、僕も黙って見ている訳では無く、魔武器の銀河に無属性の魔力を纏わせているんだけどね。
どんな属性で来るかわからない時は、無属性で対応するのが楽だ。
そして。
風のカーテンが消えると、トルネードが発動して此方に向かってきた。
「嘘っ、最上級!?」
シルビアは目を見開いて驚きながら土の壁を出すが、上級で最上級を防ぎきれる筈も無く。
あっと言う間にトルネードに壊されて飲み込まれてしまった。
フム、これはピンチか。
「全員待避!」
そう声を掛けると皆が僕の所まで下がるが、それを見て2年生は高笑いする。
「ハッハッハッ!何処に逃げても、無駄無駄ーっ!」
迫るトルネードを見て、これが2年生の実力か、と呟くデル。
皆は気圧されてしまっている。
「ロッソ、トルネードはなんとかするから、あの2年生の足元の魔法陣、壊せる?」
僕がコソッと尋ねると、やってみる、と頷く。
レベッカには目眩ましのライトボールを2年生2人にそれぞれ投げる様に指示を出す。
そして僕は、用意していた銀河を振るい無属性の斬撃でトルネードを相殺した。
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