魔闘祭だっ!団体戦

12/23
前へ
/1646ページ
次へ
本当はここで追撃して潰したい所だけど、あの風のカーテンは厄介そうだ。 僕はデルとクランに下がる様に言って、様子を窺う。 ま、僕も黙って見ている訳では無く、魔武器の銀河に無属性の魔力を纏わせているんだけどね。 どんな属性で来るかわからない時は、無属性で対応するのが楽だ。 そして。 風のカーテンが消えると、トルネードが発動して此方に向かってきた。 「嘘っ、最上級!?」 シルビアは目を見開いて驚きながら土の壁を出すが、上級で最上級を防ぎきれる筈も無く。 あっと言う間にトルネードに壊されて飲み込まれてしまった。 フム、これはピンチか。 「全員待避!」 そう声を掛けると皆が僕の所まで下がるが、それを見て2年生は高笑いする。 「ハッハッハッ!何処に逃げても、無駄無駄ーっ!」 迫るトルネードを見て、これが2年生の実力か、と呟くデル。 皆は気圧されてしまっている。 「ロッソ、トルネードはなんとかするから、あの2年生の足元の魔法陣、壊せる?」 僕がコソッと尋ねると、やってみる、と頷く。 レベッカには目眩ましのライトボールを2年生2人にそれぞれ投げる様に指示を出す。 そして僕は、用意していた銀河を振るい無属性の斬撃でトルネードを相殺した。
/1646ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2469人が本棚に入れています
本棚に追加