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その言葉に、顔を青ざめさせるチームメイトに。
「ま、絶対じゃないし、いい勉強になる様に頑張るんだね」
そう声を掛けた所で呼ばれた。
「はぁ、鼻が高くなってたみたいだな、俺達。瞬殺されない様に、足掻くぞ!」
流石はデル。
もう気持ちを切り替えたみたいだ。
皆も、デルに言われてハッとする。
そして頷いた。
ここまで来たのだから、無様な負け方をしたくはないと。
ステージに上がると、アルガスとアイトスが僕に手を振ってくるから振り返す。
大貴族のユリウスとネアルは、此方を見て微笑むだけだったが。
フム、大貴族の先輩と仲良しとかバレたら、周りが煩いからって配慮をしてくれている様だ。
「食い止められなかったらゴメンだけど、家のギルドの双子は僕が引き受ける。だから後はよろしく」
皆に言うと、2人を相手に!?と驚かれるが。
「あの2人が出てきたら、それこそ瞬殺だから。出来るだけ時間を稼ぐから、特訓の成果を出してね」
そう言うと皆は、唾を飲み込んで頷いた。
どうせ読唇術で僕の言った事はアルガスとアイトスにバレているだろう。
彼等が乗ってくれると嬉しいんだけどね。
作戦が云々とか無かったら、面白い、と向こうから僕の所に来てくれそうなんだけどなー。
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