魔闘祭だっ!団体戦

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ロッソが頑張って後方支援をしているけど、クランが怪我をして治療中でデルが1人で戦っている状態だ。 「あのメンバーにまだ抗えるなんて、優秀だねー」 アルガスの言葉に、他のチームはもっと優秀だけどね、と返す。 しかし。 3人相手にデルとロッソだけでは厳しいし、此方もギリギリだ。 あとどれだけ抵抗できるんだ? と、思っていると、クランが復活。 治療を終えたレベッカが攻撃に転じる。 シルビアの防御を壊しに来ていた1人に、魔武器の弓を構えて魔力の矢を射った。 突然の事に、肩を射抜かれた名も知らぬ先輩。 光の魔力は攻撃では威力が高いから、痛みのあまり気絶した様だ。 するとロッソが風でその先輩を場外に飛ばした。 それで彼は失格だ。 「えー、1人脱落しちゃったよ」 「わぉ、今大会で初だよー」 やっぱり僕と斬り交わしながら見ていた双子が、感心して言う。 が、今のは彼が油断していただけだろ。 その直ぐ後に、クランがもう1人の名も知らぬ先輩を殴り飛ばして、場外を勝ち取った。 それを見たユリウスがニヤリと笑う。 その瞬間、僕は叫んだ。 「っ!デル!クラン!下がれ!シルビアは出来る限りの強度で防御!」 彼方に大貴族しか残らない事で、ユリウスは遠慮なく最大火力で攻撃が出来るだろう。 まともにやり合ったら一瞬でやられる。
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