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と。
「そこの2人、指示が出せるほど余裕を与えてどうする。遊びすぎ」
ユリウスがシルビアの結界に向けて炎の龍を放つと同時に、ネアルが此方の双子に非難めいた言葉を掛けた。
それに対して2人は、攻撃の手を休める事なく異を唱える。
「えー、遊んでないよー」
「家の子なんだから、強いのは当たり前でしょー」
や、2人も余裕じゃん。
それよりも。
シルビアの防御だけじゃ駄目か、と思った瞬間。
「【ライトウォール】!」
「【グランドカーテン】!」
シルビアの岩の壁を挟んで、内側にレベッカの光の壁が、外側にデルの土のカーテンが展開された。
炎の龍は土のカーテンで威力を和らげられ、土の壁を崩すも止められて、光の壁に届かずに消えた。
そして直ぐにシルビアがその外側に再び土の壁を築く。
「【グランドウォール】!」
そしてロッソが攻撃に転じる。
「【ウインドカッター】!」
それにデルが加わる。
「【サンドカッター】」
風に砂が混じり、混合魔法の様な効果を持つカッターが敵陣を襲う。
と、今度はネアルが闇の龍を繰り出して、飲み込もうとするが、それは別の場所からの落雷に消される。
「何っ!?」
驚いたネアルがその方を見れば、復活していたベックが、ヘロヘロの状態で倒れる所だった。
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