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どうやら意識を取り戻して、咄嗟に最後の力を振り絞り、サンダーボルトなんて最上級の魔法を放った様だ。
おー、意外にやるもんだね。
何時の間に最上級を練習してたんだか。
そしてその隙を突いて、クランが更に攻撃を追加。
「【ファイヤーアロー】」
砂混じりの風に、ユリウスが攻撃しなかったのは、彼が火と炎の属性しか持っていないから。
それなのに、敵から火の攻撃を受ければどうなるか。
砂混じりの風に火の矢が到達した瞬間、爆発した。
吹き飛ばされる大貴族2人。
ネアルの防御が間に合わなかった様だ。
「わお、やるもんだねー」
「あの2人を吹き飛ばすかぁ。凄い凄い」
それでも余裕の双子。
それはそうだろう。
此方は満身創痍だが、飛ばされた2人は、怪我はしたものの身体強化のお陰かピンピンしてる。
そして2人は。
「今年の1年生は良いね」
「ああ、先が楽しみだ」
そう言って、片手で手を繋ぎ、もう片手を前に出して魔法を発動する。
「「合成魔法【ダークフレイムドラゴン】」」
赤黒い巨大な龍が、シルビアの防御壁に向かって行った。
少し離れた所にロッソが風の壁を、シルビアの防御壁の前に再びデルが土のカーテンを作り、クランが火の身体強化をして皆を背に庇う。
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