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が、流石にちゃんと混ざり合った合体魔法の、しかも派生属性の龍には、全員で防御に回っても敵う訳も無く。
龍は僕以外の此方側のメンバー全員を飲み込んでしまった。
や、離れてたベックまで巻き込んでたからね、容赦無いよな。
そして龍が消えてみれば、当然の如く全員が倒れていた。
「ありゃあ、参った、降参」
僕は攻撃を止めて距離を取り、両手を挙げて言った。
固まる、双子と此方に攻撃をしようとしてた大貴族2人。
そこに司会の声が響く。
「やっと決着だーっ!勝者は2年Sクラスだーっ!」
歓声が上がる中、双子からジト目で睨まれる。
「「何で降参しちゃうかなー」」
「イヤイヤ、4対1だよ?」
《番号隊員って事でかなり制限掛けられてるしねー。しかも学園では魔力が1000って事になってるから》
念話で話を追加すると、呆れられた。
「ま、頑張ってねー」
僕はさっさとステージを降りて、担架で運ばれていくチームメイトを追い掛け。
そのまま運ばれていく皆についていって、幸宏とミノリを見付けて彼等を預けた。
闘技場の医務室なのだが、その両側の数部屋の仕切りを取り払って広げて、元々ある薬品棚を覆い隠して、学園から持ってきたベッドや薬品棚を並べてあるのだ。
そしてプレートに保健室と書かれた紙が張ってある。
変える意味は?と思うが、生徒は、保健室の名称の方が寄り付き易いから、らしい。
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