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「2年Sクラスが優勝したよー、お昼食べよう」
そう笑って言えば、キョトンとした後でフフッと笑った聖雅。
なので。
「午後のサバイバルは一緒に組もう?」
何か作戦を考えているなら無理かな、と思いながら、首を傾げて言ってみる。
「ん、組む。絶対に一緒に組む」
そう言う聖雅に正臣が、俺も仲間に入れてくれー、と泣き真似をするから、勿論、と返す。
どうせなら皆で組もう、と言う話になり、お昼を食べる為に何時ものメンバーと合流しようと、保健室を出た。
此方に向かって来る団体が居るからな。
「あ、居た居た。おーい、昼飯にしようぜ」
ライルが僕達の魔力を見付けて、皆を連れて来てくれたのだ。
幸宏とミノリも休憩に入れるらしく、裏庭でお弁当を広げる。
何時の間にかニーグも加わって、ワイワイと食事する。
光哉は王様とアリアと一緒に居て参加出来ないんだけど、アリアが安定期に入っていても心配だし、仕方無いか。
「所で街は大丈夫か?マスターから連絡が無いが」
ふとライルが心配そうに呟くから、感知の範囲を広げて、状況を教える。
「シヴァルは街外れで魔物と交戦中だね。街に魔物は居ないし、一般人の避難も済んでるみたいだから、街は大丈夫そうだよ。でも他の隊員はそれぞれの門にバラけて警備してる。それなら尚更これから此方に攻めてくるかもね」
「やっぱりサバイバルでか?」
「だろうね、此方の戦力もバラけてる時が狙い目だろうからね」
僕とライルのやり取りを聞いていたニーグは、眉根を寄せて、誰かに念話をした。
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