2471人が本棚に入れています
本棚に追加
なんて心配も杞憂だった様で、剣達も山に向かって進み始めた。
最短距離で向かう様で、そのルートなら僕達の居る方向には来ないのを予測して、僕達も山に向かった。
程無く、山の麓で全員と合流。
聖雅達は川を探していたらしく、僕が水を汲んだ川の上流の近くで待機していた。
拠点はもう少し山の中腹が良いだろう、と山を登って行くと、山道から少し外れた所に丁度良く洞窟を発見。
中には誰も、魔物も居らず、拠点に決めた。
僕は平らな場所に、さっきの毛皮を敷く。
「それ、どうしたんだ?」
ライルに聞かれて、飛ばされた場所が川から近くて川に居たからね、と返すと、ちゃっかりしてる、と笑われた。
剣達は剣達で、ちゃっかり海で貝や魚や海藻を採ってきていて、大きな葉に包まれたそれらを取り出していた。
正臣達は薪になる枯れ枝を拾ってきていて、用意が良いな、と皆で竈を作る。
僕も串に刺した肉とおまけの川魚を出すと、魚はこれだけ?とハンナ。
「スモールベアが獲った所に出会したんだよ」
それに皆は納得して、取り敢えず調理する事に。
が、その前に。
以前にも拠点に使われた事があるのだろう。
竈を作った場所は上に小さな穴が空いていて、地面には火を使った跡もあった。
なので去年の使用者が入れない様に入り口を塞ぐ。
最初のコメントを投稿しよう!