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それから直ぐに皆が戻ってきた。
「やっぱり、前大会で此処を拠点にした先輩方だったよ」
ライルの報告の後に、でもねー、と蓮華は苦笑い。
続けてラフィが肩を竦めた。
「1年が生意気だとか譲れとか偉そうに言うから、直ぐに倒さずにちょっと遊んじゃったよ」
あはは、ラフィがそんな事を言うなんて、よっぽど感じ悪かったんだねー?
「ついでにトラップを仕掛けてきた。3人ならその場でわかると思うけど、気を付けてね」
フフン、と楽しそうに言うラフィに、了解、と返す。
ラフィの得意分野だから、味方には効果は無いように作ってあるだろうけどね。
「で、どうしますか?このまま此処でゴロゴロしますか?」
剣が皆に問い掛けると、もう少し暴れたいな、と蓮華。
「僕は、水を使っちゃったから、川に汲みに行かないとなんだけどね。後は、充実した朝食にしたいなら、まだスモールベアの肉が残ってるけど他の食材の補充は必要かな?」
別にこのまま肉だけで過ごしても構わないけど、と僕が言うと、肉だけじゃ栄養が偏るよね、とクリス。
「じゃあ、採取組と戦闘組に、別れて動く?」
ハンナが言うと、ライルは首を縦に振る。
「どうせ採取組も狙われるから、結局は戦闘になるだろうけど、積極的に人数を減らすメンバーが居ても良いだろう。問題はどう分かれるか、だな」
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