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普通は肉眼で結界の外は見えないが、目に身体強化を掛ければ視力も上がるし、感知を併用すれば相手の動きは充分わかるので。
「あ、本当だ。魔人が結界を壊そうとしてる」
クリスがポツリと言うと、正臣が呆れた顔をする。
「でも、壊せなくて凄い形相で、何か叫んでるよな?」
それを見てしまった僕達は、笑いを堪えて周囲を確認する。
生徒達は、ペンダントを壊せと指示が出ているのか、どんどん学園に転移されていく。
その場で様子見しているのは、僕達のグループと、此方に向かってくるライルと、生徒会。
ラフィとアランと剣と蓮華はペンダントを壊し、もうこの島には居なかった。
ま、学園にも戦力が必要だからな。
でも、この結界が壊せないなら、この中の方が安全だっただろうに。
と思っていたら学園長から、念話がきた。
《済まないが、結界の外に出てその魔人の捕縛を頼めるか?結界は島の生態系を守る為に解きたくは無いんだが、君達なら、すり抜けられるだろう?》
あー、成る程?いくら結界の外でとは言え、戦闘になるなら、結界は必ずしも絶対の防御では無い。
特に僕達が戦うなら、と言う事か。
それに了承し、結界の外に転移する。
ついてきたのはライルとクリスとハンナとアルガスとアイトス。
アルガスとアイトスも、教員と生徒会役員には番号隊員だと話してあるらしい。
勿論、隊長副隊長だとは隠しているが。
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