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「でも雅樹も結構モテるやん、バドミントンのエースやし、地味イケメンやし」
そう、雅樹はこういってもモテる部類なのだ、特に女子バドミントンからは支持を持っている、男子バドミントンのエースというのが理由だろう。
「地味て、けど好きな奴に好かれへんかったら意味ないやん」
雅樹は俺の誉め言葉に照れながらも笑いながら返す。
「お?お?恋バナか~?」
少しドスの効いた低い声が聞こえると雅樹がため息をつく。
声のする方を振り向くとそこには坊主の背が高い男が立っていた。
「うわ…来たよ…」
雅樹は坊主の男を見ると嫌そうな表情を浮かべ、右手に持つ水を口に含む。
「なんなん?なんなん?優が付き合ったとか?まぁ絶対ないやろうけどな」
俺を少し小馬鹿にした男の名は山添 拓也、中1の時は野球部に所属していたが性格上いろいろと問題やトラブルがありバドミントン部に入部してきた。
そしてこの学校の野球部はヤンキーやヤンキー気取りが多い、ヤンキーは普通の人には引かれ気味ではあるが、それでもやはり可愛い女子などにはモテる為に女子とは交流が深い。
その為か山添拓也の噂は男子、女子の殆どに知れ渡っている、なにやら親の権力で問題をもみ消すやらゲームを盗んだやら、良い噂は1つも流れていない。
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