充実した1日

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「ちょちょちょ、せめて職員室に届けよう?」 山添が嫌いなのはわかるが流石にこのままだとマズいので雅樹を止める。 この学校では忘れ物は職員室に届けるのが決まりなのだ。 「じゃあ俺届けようか?」 「俺も行く」 山添のラケットを手に取り職員室に向かう光についていくと雅樹は無視をしながらそのまま正門に向かった。 「いや~雅樹の奴よっぽど山添嫌いやねんな」 光は楽しそうに笑うとメガネの位置を中指で直す。 「俺こういうドロドロ話好きやわ~」 やはり光は普段他の人にはこういう事は言わないがバドミントン部の部員には腹黒い一面を見せる、よっぽど信頼しているのかなんなのか。 職員室にラケットを届け終わると俺と光は正門に向かって足を進める。 すると正門には二人の女子の姿が見えた。 「あ~女子バドの部長とエースやん」 光は女子を見つけると嬉しそうに二人に近づいた。
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